アーバンガード®は、2020年2月27日に一般財団法人砂防・地すべり技術センターにて、「建設技術審査証明」を取得しました。
審査にあたっては、材料性能および構造性能を確認するため、実物供試体を用いた衝撃載荷実験や、水理模型実験を行い、土石流の捕捉状況等を確認しました。
これにより、アーバンガード®が、無流水渓流における土石流・流木対策工として有効であることが証明されました。

建設技術審査証明:第1901号

技術審査結果の概要

技術審査にあたっては、材料性能、構造性能および施工性を確認するため、各種調査、試験が実施されました。その結果、アーバンガードが以下に示す性能を有すると認められました。

(1) ネット構造の締結金具の強度と土石流・流木の捕捉性能

ネット構造の締結金具が礫衝突に対して、十分な強度を有していることを実規模の衝撃実験で確認しました。また、ワイヤロープを組み合わせた格子状のネット構造(ロープ間隔は最大礫径D95の0.8倍以下とする)を活用した杭式対策工が礫捕捉に対して、水理実験により透過型砂防堰堤(閉塞タイプ)と同等な土石流の捕捉機能があることが認められました。

(2) 繰返し発生する土石流・流木の衝突への対応

本工法で用いる部材が想定した設計外力に対して、弾性範囲の設計で照査し、繰り返し使用可能(満砂後には除石を前提とする)であることを確認しました。

(3) 支柱の曲げ耐力とねばり性能

LST鋼管に充填したモルタルの圧縮強度のばらつきがあった場合においても、支柱の破壊性状に影響が小さいことが静的載荷試験で確認されました。また、支柱の変形角が45°に達しても設計曲げ耐力を保持していたことを衝撃実験より確認しています。静的載荷試験及び衝撃実験の結果より、一定のねばり強さ(靭性)があることが認められました。

捕捉状況(実物大実験)
捕捉状況(水理模型実験正面)
捕捉状況(水理模型実験側面)

技術審査の方法

審査項目

主な調査・試験方法

対象とした項目

調査・試験内容

① ネット構造の締結金具の強度と土石流・流木の捕捉性能

主な調査・試験方法

対象とした項目

調査・試験内容

1)締結金具の強度特性

実物大実験

主な調査・試験方法

対象とした項目

調査・試験内容

2)ロープの目相間隔

実物大実験
水理模型実験

審査項目

② 繰返し発生する土石流・流木の衝突への対応

主な調査・試験方法

対象とした項目

調査・試験内容

弾性範囲の設計

部材の検討方法
実物大実験

審査項目

③ 支柱の曲げ耐力とねばり性能

支柱の強度特性

主な調査・試験方法

対象とした項目

調査・試験内容

1) 材料特性による曲げ性能

静的載荷実験
衝撃載荷実験

2) 充填モルタルの材齢による影響

静的載荷実験

PAGE TOP